マスクを着用する機会が増え、ニキビや吹き出物に悩まされる方も増えました。
20歳を過ぎたら「ニキビ」→「吹き出物」へと名称が変わる!なんて聞いた事があるかと思いますが、医学的には同じ尋常性ざ瘡と呼びます。
では何故呼び方が変わると言われる様になったのか。それは同じ皮膚のお悩みでも原因が違うからなのです。
■10代20代の原因
ホルモンの分泌が行われる様になるこのお年頃。毛穴の中からの皮脂の分泌も盛んになります。
そして過剰に分泌される皮脂が毛穴を詰まらせ、そこでニキビ菌と呼ばれるプロピオニバクテリウム アクネス増え炎症が起こるのです。
中医学ではホルモン=腎(じん)の働きと捉える為、腎の働きを助けるものを使ったり、皮膚の炎症を抑えたり清潔を保つものを使います。
■30代以降の原因
吹き出物の原因は上記と同じく毛穴の詰まりと菌の繁殖ですが、この年齢になると肌のターンオーバーの乱れにより毛穴が塞がれて吹き出物となる方が多くいます。
汗をかきづらい体質の方や肌の表面の潤いが足りない方などは毛穴が塞がりやすく吹き出物ができやすくなります。
肌の呼吸を整える漢方薬や潤いを足したり、肌の先端まで栄養を届ける助けとなるものを使います。
赤ニキビ白ニキビ黄ニキビ
・赤いニキビは炎症が強いため、炎症を抑える漢方薬を使う事が多いです。
・白ニキビは赤ニキビの前段階とも言われますが、毛穴が塞がり中で皮脂が溜まっています。皮膚の呼吸や代謝をあげる事で防ぐ事ができます。
・黄色ニキビは炎症があり膿が溜まっていますが、中医学的にはストレスや食べ過ぎなどで胃腸に負担がかかると起こりやすい状態です。
皮膚の清潔を保つことも大事ですが、生活習慣、食生活が重要になってきます。
30代以降で吹き出物にお悩みの方は脂っこいものの摂取や甘いものは、症状が強い時期は控えましょう。
10代20代の方もそうですが、夜は腎の働きを上げるのに適した時間帯です。
夜更かしせず日を跨ぐ前にお布団に入りましょう。
◇よく使う漢方薬◇
竜胆瀉肝湯
清上防風湯
温清飲
荊芥連翹湯
消風散
など
◇おすすめのケア用品◇
リスブラン化粧品 ノンEシリーズ
資生堂 イハダシリーズ
など
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